一色町は愛知県の西尾市にある海に面した町です。
その一色町はウナギ、カーネーション、えびせんべいなどが有名です。
私たちはその中のえびせんべいについて、実際に作っている人にインタビューをしたり、体験したりして調べてきました。

飽きないえびせんべいの味

えびせんべいの種類は数えきれないぐらいたくさんあります。
えびそのものの味を全面に押し出したものの他に、アーモンド味や梅味、わさび味、カレー味などのアクセントを加えた商品もあります。さらに・・・えびせんべいにチーズを挟むと、チーズ好きの人にはたまらない一品に大変身 !くだいてサラダなどにかけるといつもと違う味が楽しめますよ。醤油、マヨネーズ、からしをつけるとお父さんのおつまみにも!

独特な原材料

えびせんべいには米粉が使われるのが一般的ですが、一色のえびせんべいには米粉が使われていないものがほとんどです。どうやって作っているんだろうと疑問に思う人もいるでしょう。じゃがいもから作られる「ばれいしょデンプン」が使われています。では、なぜばれいしょデンプンなのかというと、「無味無臭」だからです。無味無臭だと素材の味が引き出され一色独特のえびせんべいのおいしさが出るのです。しかも、そのデンプンは、あえて一年おいてから使っています。一年寝かすことによって、うまみがよりいっそう増すからです。

えびせんべいは実は中国から!

一色町で「えびせんべい」の生産がはじまったのは、今から約100年前。そのころの一色町は三河湾でとれるえびがたくさんありましたが、国内で食用としては振るわず、乾燥させて中国へ輸出していました。中国では、この乾燥えびを使って、トウモロコシの粉と混ぜて焼き、「高級えびせんべい」を作り、輸出していました。そのころ日本ではちくわなどの練り物の製造をしていました。ある日、「かまぼこ大吉」という人がその「高級えびせんべい」を食べました。それはとてもおいしく、そのおいしさに心が動かされ、地元一色町でとれた生えびせんべいを使用し、えびせんべいの製造に取り掛かったのが始まりとされています。その後伊勢から移住してきた「ひげ貞」がえびの大量処理技術を開発したことで、安定した生産と安値で販売可能となりました。(諸説あり・・・)

大量生産の秘密

えびとデンプンを混ぜ合わせて、熱した鉄板の上に10円玉~500円玉ぐらいのサイズで並べ、もう一つの鉄板と挟んでからハンドルを回し、押しつぶして焼き上がったら完成です。
熟練の職人の技術で一枚一枚丁寧に焼き上げることが、手焼きの魅力です。他のえびせんべいとは違うおいしさをぜひ味わってください。

 ハンドルを回し、熱した鉄板ではさみます。    おいしすぎて何枚でも食べちゃいます!
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