佐久島は三河湾のほぼ中央に位置し、面積約181ヘクタールの県下最大の島です。島の8割以上は里山で、緑豊かな自然が広がっています。島内には弥生時代の貝塚や40基を超す古墳、400年続く盆踊りなど、有形無形の歴史と伝統が色濃く残っています。産業の基盤は、漁業と観光で、人口は239人(平成29年4月1日現在)で、人口の半数近くを65歳以上の高齢者が占め、過疎と高齢化が確実に進んでいます。
こうした状況の中、島民で構成する「島を美しくつくる会」や観光協会等による佐久島活性化が進められています。とりわけ、「祭りとアートに出会う島」をキーワードにした島の歴史や祭りと現代アートとを融合させた島おこし、島内外の人たちのボランティア活動によるアマモ移植、古墳整備、家屋を黒壁に塗る「三河の黒真珠」の島づくりなど、特色ある事業が展開されています。
佐久島小・中学校は、この佐久島にあるへき地校です。平成15年度より導入された小規模特認校制度により、本年度は小学生6名、中学生7名が西尾市本土から通学(「しおかぜ通学」)しています。島在住の子、しおかぜ通学の子ともに声高らかに校歌を歌い、互いのかかわり合いを通して、認め合い、協力し合って楽しく学校生活を過ごしています。また、島の方々に温かく見守られながら、ボランティア活動や島おこしなどにも積極的に参加しています。
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